宇治茶で心がストンと落ち着くのは、
極上の味や香りだけではなく宇治茶の歴史や文化、空気にも関係するのかもしれません。
宇治茶を辿れば、様々な考え、生きること、人の根源となる繋がりや気づきに出会います。
路地裏ジャーニー宇治は宇治茶と禅の没頭体験を大きなコンセプトとしながら、
「アート」「クラフト」「歴史・文化・自然」という3つのテーマを設定し、
視点を変えたそれぞれの宇治の楽しみ方、没頭する時を提案しております。
どっぷりと宇治に、宇治茶に、路地裏ジャーニーにおつかりくださいませ。
▶︎この体験について
マインドフルネスや瞑想など、ウェルビーイングにおいて注目されてきた「禅」は、ここ京都宇治の名産「宇治茶」と密接な関係があります。
西暦1300年前後、武士の精神や中国文化が日本に入ってきた鎌倉時代(1185年ー1333年)、禅僧が悟りを開くためにあらゆる欲や煩悩をなくす厳しい修行の中で、特に難しいとされる「睡眠欲」を断ち切るために、カフェインを多く含むお茶が薬として役に立ちました。
その禅宗の中でも1番初めに坐禅を取り入れたのが今回の体験場所、京都・宇治にある「興聖寺」です。
この体験では修行僧の方が、現在においても普段寝起きされている僧堂という場所で坐禅体験を行います。そしてその後、寺院内の一室で、京都祇園で指導をしている水墨画家中屋丹幸氏に直接指導を受ける本格的な水墨体験の時間を過ごします。体験の最後は僧侶の方に点てていただいた宇治の抹茶をいただきます。
本格的な禅寺での体験を通じ、禅の世界観に没入し、日常を断し非日常にどっぷりと浸っていただく、凝縮された禅の世界を堪能ください。
京都の名産宇治茶の老舗茶舗が軒を連ねる、京都・宇治に工房を構える”茶和花”は、宇治茶の茶葉を"植物"として活用し、華やかなお花(プリザーブドフラワー)と共に香りを楽しめる新しいアートフラワーを制作し百貨店やセレクトショップなどで販売をしています。
宇治茶も食品であるが故、茶園の厳しい品質管理上、食品ロスとなり廃棄される茶葉があります。
そこにフラワーデザイナーの力を加え、美しいお茶の極上の香りを楽しめる観賞用植物「茶和花」が生まれました。
SDGsNo.12に取り組むこのプロダクトは百貨店や日本のメディアでも注目されることが多く、2023年5月にはNHK WORLD-JAPANで世界中にも配信されました。
この体験では、茶和花の工房で沢山のお花や植物の中から好きなものを選び、お茶葉と共に制作する茶和花のオリジナル制作体験と、和のアロマと言われる、キャンドルで火を灯すことでお茶の香りが楽しめる”茶香炉”に使う茶葉作りを行います。(体験代金には茶香炉のお土産が含まれます。/通常販売価格4,950円)
体験の途中には、VRゴーグルで訪れる茶畑の茶摘み体験もお楽しみ下さい。
京都御所、妙心寺、平等院、清水寺、八坂神社など京都を中心とした名だたる文化財、神社仏閣の修復に長く携 わってきた修復師 轡田幸恵氏が指導にあたります。
平面だけでなく立体物の修復など、繊細な作業が要求される修復師。
今回は、立体物の修復をイメージし、宇治ならではのお茶を入れる”茶筒 ”を鳥居や柱に見立て修復体験を行なって頂きます。
そして、茶筒には宇治や宇治茶に通ずる”鳥獣戯画”や”平等院の絵画”を描き、色をのせていきます。
平面ではなく曲面への描画や一つ一つの丁寧な作業、気持ちの向け方など、没頭の時間をお楽しみください。
仕上がった茶筒には、宇治茶(10パック入り)のお土産を入れてお持ち帰りいただけます。ご自宅用でも、お土産でもお喜びいただけます。
「MOTTAINAI」を通して・・・
京都・宇治に工房を構える”直し屋”を訪れます。
ここでは大工さんがうっかりつけた傷を何もなかったように直したり、古くなったおばあさんの机をまた使える ようにリメイクをしたり、高価なジャケットのボタンの傷などを直したり...
現代の様々な、“直す”を行う工房、 職人に頼られる職人達の工房なのです。
「ほとんどの色が作れます」と話す代表の石川氏。
板を張り替えて修復するのではなく、板の木目の色を作り、 木目を1本ずつ描いて直し切る職人技には圧感です。
”使って、捨てる”ことが当たり前の便利で豊な時代ですが 、直すことで新しく命を吹き込み、まだまだ使える物も多いのではないでしょうか。
ここでは実際に”直す”に集中し没頭する時間をお過ごしいただけます。
日本画は、千数百年以上続いている日本在来の技法による絵画様式が基本となっており、その画材も歴史に培われた伝統的な素材です。 紙や絹、木、漆喰などに、墨、岩絵具、胡粉、染料などの天然絵具を用い、那(にかわ)を接着材として描く技法が用いられています。日本画用の材料は決して扱いやすいものではなく、 また、その製法を習得するにも時間と根気が必要になります。
今回は約3時間での体験の中で、宇治ならではの宇治茶の花、宇治川の鵜飼の鵜、宇治神社に因んだ兎の3つ中から1つ題材を選び、日本画を描いていきます。